介護職は年齢や経験に関係なく、誰でも挑戦できる魅力のある仕事です。10代から介護職に就く若者もいれば、50代、60代で異業種から介護業界に転職する人もたくさんいるのが特徴です。介護職に就いた人が最初に目指したい資格、それは介護職員初任者研修、次に実務者研修です。実務者研修は後述する介護福祉士国家試験の受験資格にもなっているので、まずはこちらの取得を目指しましょう。カリキュラムは20科目、450時間で、介護の基礎知識や技能実習を通して基本的な介護スキルを身につけることができます。
初任者研修は介護の入門資格であり取得もしやすい資格ですが、最初から実務者研修を取得する方が効率的でおすすめす。なぜなら、初任者研修と実務者研修は共通している内容が多く、初任者研修を取得してもキャリアアップにつながる例は少ないからです。実務者研修を修了すると、訪問介護のサービス提供責任者というキャリアアップも目指せます。
実務者研修を修了したら、次は介護福祉士を目指しましょう。こちらは国家資格ですので、取得すれば介護のプロとして長く活躍できます。受験資格は、介護業務の実務経験3年以上(540日以上)で、実務者研修を修了していることです。試験は筆記、実技の2つに分かれおり、令和元年の合格率は約7割となっています。現場で経験を積みながらしっかり勉強すれば、合格できる資格です。介護福祉士を取得すると、介護のプロとして認められます。仕事をしながら現場をまとめたり人材育成の指導者になったり、責任ある介護リーダーのポジションにつくこともできます。